昨年6月、雲の多い、ちょっと肌寒い日、TFFの主催者のひとり、ドウェインさんが愛猫、グレイモーケンを連れてスタジオへきた。
部屋でなにかの工事があり、ドウェインさんのいない間、ガーガー、バタバタ、ギシキシといった濁音に、グレイくんがナーバスになるといけないё;; と、心配したからだ。
そーっとドアを開けて、お二方がスタジオへ。わたしは、シャクティの留守をあずかり、朝からスタジオの3階にいたが、2階へ入った物音に、いっさい気づかなかった。
ただ、タイガーはちがった。耳がピクッと動き、ヒゲがピーンとはりつめた。どんなに家猫でも、生き物の気配は察知するようだ。
「だれだ!? オレのテリトリーに侵入してきたヤツは?」
ドウェインさんが出かけた後、キャツは2階に降り、閉まっているドアの前から、しばらく動こうとしなかった。
わたしは、温和で愛らしく、スタイルのいいグレイくんが気に入り、なんども様子を見にうかがった。最初は「ヘン”””」と3階に居座っていたキャツだが、数時間もすると、しきりに階下を気にするようになった。
「ちょっとのぞいてみようか””””」
タイガーをお供に2階のドアを開けてみた。
が、グレイくんは音響機器の下に潜りこみ、横を向き、タイガーに目をあわせようともしない。
タイガーはタイガーで、三つ指ついたお行儀のよい座り方で、決してスタジオ内に入らない。目は…笑っていない。(それまでも、キャツの笑ったとこ、みてはいないけど、ね。)
。。。。。。
かくして、2匹は「ウン」とも「スン」とも、「ニャン」とも「アオー」ともいわず、お別れするにいたった。
「コラボレート&コミュニケート」
東京フリンジのスピリッツは、これなんだけどなぁ。ま、仕方ないね、次の機会を楽しみにしています。。
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